近年の体調面における最大のトピックとして挙げられるのが、目疾患に起因する手術の決断である。尾田氏は以前から「最近、物が重なって見える」「重度の乱視で線がぶれてしまう」といった目の不調を公表していた。緻密でダイナミックな作画を売りにする作家にとって、視力の低下や乱視の悪化は致命的な死活問題となりかねない。
そこで敢行されたのが、重度の目の不調を根本から改善するための乱視手術であった。術後は一定期間の休養を取り、目を休ませる治療に専念。目のブレが解消されたことで、線画の精細さや作画のスピード感を取り戻すことに成功したという。この手術は単なる病気の治療にとどまらず、クリエイターとして最高レベルのパフォーマンスを維持するための極めて前向きな選択であった。