歴史を巻き戻すと、成城石井の成長フェーズには常に巧みな投資と経営刷新が存在していた。かつて三菱商事系のファンドである丸の内キャピタルが保有していた同社の株式だが、2014年にローソンへの売却が決定された。この大型M&Aを牽引したのが、当時ローソンで社長を務めていた新浪剛史氏である。
新浪氏は、中長期的な成長の核として高品質な食のノウハウを取り込むことの重要性をいち早く見抜いていた。丸の内キャピタルの手によって経営基盤が固められていたタイミングを見極め、約550億円という巨額の買収を敢行。この決断が、その後のローソングループ全体の価値向上に決定的な役割を果たすこととなった。