世界的な視点で見ても、日本の製造技術に対する評価は高い。本来、本場スペインのパシオン(情熱)を表現するフラメンコ用パルシジョは、エボニーやグラスファイバー製が主流だった。
しかし、日本の精密加工技術がもたらした「音の立ち上がりの速さ」と「狂いのなさ」は、プロのフラメンコ奏者たちを驚嘆させている。親指の紐の締め具合や打面の傾斜角に独自の人間工学デザインを取り入れた日本発のモデルが、ヨーロッパのステージで採用されるケースも増えてきた。伝統とハイテクの融合が、海の向こうのプロフェッショナルをも魅了している。