東京地方裁判所で行われた公判廷において、池田は起訴事実をおおむね認め、法廷の証言台で深々と頭を下げました。法廷での被告人質問では、華やかな表舞台の裏で抱えていた過酷な資金繰りの実態が次々と語られました。自身が主宰していた演劇プロジェクト「エン・ゲキ」シリーズなど、表現への強いこだわりから制作費が膨らみ、コロナ禍による公演中止や動員減少が重なって多額の債務を背負っていた経緯が陳述されました。
公判の焦点となったのは、詐欺への故意の度合いと情状酌量でした。弁護側は「違法な仕事であるという認識が薄く、切迫した経済状況の中で利用された側面がある」「深く反省し、被害弁済の意思を示している」として執行猶予付きの判決を求めました。しかし、検察側は「警察官を騙るなど手口は極めて巧妙かつ組織的であり、実態を認識しながら報酬目当てで犯行を重ねた悪質な受け子である」と指弾し、懲役刑の実刑を求刑しました。
司法の判断は厳格でした。近年の裁判所は、高齢者の財産を根こそぎ奪い去る特殊詐欺に対して厳罰化の方針を徹底しています。判決公判において裁判官は「被害者の財産的被害のみならず、警察組織への社会的信用を失墜させた責任は重い」と断じ、懲役実刑判決を言い渡しました。執行猶予は認められず、池田は刑務所へ収監されることとなりました。2026年現在も、下された刑期に服しながら、自らが犯した罪の重さと向き合う日々を送っています。