赤と白のメープルリーフに隠された血風録——なぜカナダ国旗は誕生時に国を揺るがす大論争となったのか?

赤と白のメープルリーフに隠された血風録——なぜカナダ国旗は誕生時に国を揺るがす大論争となったのか?

赤と白のメープルリーフに隠された血風録——なぜカナダ国旗は誕生時に国を揺るがす大論争となったのか?の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

現在のデザインをよく観察してほしい。中央に鎮座するメープルリーフの角は、正確に11本ある。自然界の本物のサトウカエデの葉は、もっと複雑で23本ほどの角を持っている。なぜわざわざ間引いたのか。

ここには意外な科学的検証が存在する。デザインを手掛けたチームは、カナダ国家研究会議(NRC)の強力な風洞実験室に試作品を運び込んだ。巨大な扇風機で猛烈な人工風を吹き付け、旗が激しくたなびいた時に「最も美しく認識できる形状」を探ったのだ。リアルな23本の角は風に煽られると単なる赤い塊に見えてしまったが、極限までシンプルに削ぎ落とした11本の角だけが、暴風の中でも鮮明に楓の形を保ち続けた。機能美の勝利である。

中村 さくら
Author

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。