泥沼化するかと思われた離婚交渉は、2000年に正式な合意に至った。桜井が前妻に対して支払った慰謝料や養育費は、当時の芸能界でも破格の巨額であったと報じられている。
この離婚劇が特異だったのは、前妻が一切のメディア露出を拒み、沈黙を貫いた点だ。暴露本を書くことも、週刊誌の取材に答えて夫を糾弾することもしなかった。その沈黙こそが、彼女のプライドであり、かつて愛し、共に育て上げた「Mr.Children」というプロジェクトを守るための最後の優しさだったのかもしれない。
その後、桜井は吉野美佳と再婚。世間からのバッシングを浴びながらも、音楽活動を通じて自らの罪と向き合い続ける道を選んだ。