松尾昌志のビジネスにおけるコア・コンピタンスは、圧倒的な「営業力」にある。起業前、彼は不動産投資業界においてトップセールスマンとして名を馳せていた。高額な資産を扱う不動産投資の営業現場は、極めて競争が激しい。単なる商品の説明にとどまらず、顧客の生涯設計やリスク管理、信頼関係の構築が不可欠となる世界だ。
ここで彼は、人間の心理に基づいた購買決定のメカニズムを体得した。購買意欲をどのように醸成し、成約まで導くか。この現場叩き上げの知見こそが、のちに彼がWebマーケティングの世界で大きな成果を上げる強力な下地となったのである。
紙の資料や電話対面で行われていた顧客アプローチのノウハウは、デジタルツールやWeb広告という媒体に置き換わっても本質は変わらない。松尾は、対面営業で培った「顧客の潜在的ニーズを掘り起こす技術」を、デジタル施策の設計に応用した。