効果的な大学のUSPを設計するためには、思い込みを排した客観的な市場分析が欠かせません。現場の広報施策で広く用いられているのが、縦軸と横軸で競合環境を可視化するポジショニングマップの作成です。
例えば、縦軸に「実践的・就職直結型 ⇔ 学術研究・教養深化型」、横軸に「地域社会密着 ⇔ グローバル展開」といった評価軸を設定し、周辺の競合大学をマッピングします。他校が密集しているレッドオーシャンを避け、自校の強みを発揮できる空白地帯(ブルーオーシャン)を特定することが差別化への第一歩となります。
発見した独自の強みは、大学の入学者受け入れ方針であるアドミッションポリシー(AP)と緊密に連動させなければなりません。USPで打ち出した約束と、入学者選抜の基準、入学後のカリキュラム、卒業時の出口戦略(就職・進路)が一本の線でつながって初めて、受験生からの確固たる信頼と高い評判が醸成されます。