結論から言えば、支持率の動きは単一の不祥事や出来事によるものではない。長年にわたる政権運営に対する「慣れ」と、看板政策に対する評価の厳格化が重なった結果だ。各種の世論調査分析を丹念に追うと、かつてのような無条件の熱狂から、より冷静で冷徹な実績評価へと有権者の視線が変化していることが浮かび上がる。
その中心にいるのが吉村洋文知事だ。圧倒的な知名度と親しみやすいメディア露出で党の顔として君臨してきたが、行政トップとしての手腕が改めて試されている。高校無償化などの独自政策には高い評価が集まる一方で、インフレ対応や地域経済への波及効果を巡っては、厳しい意見も少なくない。吉村氏個人の高い人気が、そのまま党全体の勢力維持に直結するフェーズは過ぎ去り、個別の政策成果が問われる時代に入ったといえる。