犬鳴山温泉の歴史は古く、約1300年前に役行者によって開かれた修験道の霊場「七宝瀧寺」の参道沿いに形成されてきた。心身を清める修行の場として栄えたこの土地の湯は、実に贅沢な泉質を誇る。
泉質は純重曹泉(弱アルカリ性 Hypotonic High Alkaline Spring)。肌に触れた瞬間に感じるぬめり気は、まるで天然の美容液に浸かっているかのような心地よさだ。日帰り入浴を受け入れている施設では、渓流のせせらぎを眼下に見下ろしながら絶景露天風呂を堪能できる。
観光客でごった返す有名温泉街とは異なり、ここには静かに湯と向き合う時間が流れている。週末の混雑を避けて至福のひとときを過ごしたい湯巡りファンにとって、まさに隠れた穴場なのだ。