今でこそ世界中でその名が知られる存在となったが、彼女自身のバックボーンを紐解くと、トップアスリートとして培われた確固たる自我と自己管理能力の高さに突き当たる。かつてWリーグの富士通レッドウェーブで主力選手としてコートを駆け巡り、力強いインサイドプレーと高いバスケットIQでチームを牽引した経験は、彼女の人間形成に決定的な影響を与えた。
実業団での厳しいトレーニング、勝利へのプレッシャー、怪我との戦い——それらアスリート特有の苦悩と歓喜を自ら体験してきたからこそ、夫が背負う想像絶するプレッシャーの重さを誰よりも深く理解できる。華やかなセレブリティとしての顔ではなく、同じ勝負の世界を生きてきた同志としての知られざる素顔。それこそが、過剰なメディアの喧騒の中でも自分を見失わない彼女の強い軸となっているのだ。