南大町駅が静かな無人駅でありながら一定の乗降客数を保ち続けている大きな理由の一つが、駅東側に広がる昭和電工(現・レゾナック)大町事業所の存在です。大町事業所は、世界トップクラスの品質を誇る人造黒鉛電極やファインセラミックス製品を製造する中核拠点として知られています。
長年「昭和電工の企業城下町」として発展してきたこのエリアでは、毎日の通勤時間帯になると事業所へ通う技術者や従業員、出張で訪れる取引先関係者が南大町駅を利用します。単なるローカル線の小駅にとどまらず、日本の先端素材産業を足元から支える重要な玄関口としての役割を担っています。