激しい衝撃が加わる大相撲において、怪我の予防や治療目的での装具着用はどう規定されているのでしょうか。日本相撲協会では、土俵の品格と伝統を守るため、サポーターやテーピングの使用についても厳格な規程を設けています。
まず、股間部分を保護するファウルカップ(金属製・樹脂製の保護具)の装着は一切認められていません。廻しの下にはいかなるインナーも挟み込んではならないというルールが徹底されています。
一方で、膝や肘、足首などの関節部については、相撲診療所の医師の許可や申請を経た上で、サポーターやキネシオロジーテープの着用が認められています。ただし、過度な装飾や目立つ色は制限されており、土俵の雰囲気を損なわない肌色や黒・白系統の装具に限定されます。あくまで伝統的な美観と怪我の防止という実用性のバランスを保つ運用がなされています。