胸上部を鍛えるギアとして、代表的なアプローチが2つ存在する。圧倒的な重量を扱えるバーベルと、可動域の広さと手首の自由度を誇るダンベル・インクラインプレスだ。
前者の大きなメリットは、高重量による機械的張力を効率よく与えられる点にある。神経系を刺激し、全体の出力向上を目指すフェーズでは第一選択となることが多い。
一方でダンベル・インクラインプレスは、収縮ポジションで両手を寄せ合わせることができるため、大胸筋の中央部まで強烈な絞り込みをかけることが可能だ。また、左右の筋力差を是正する効果も高い。トップ選手たちの多くは、この二つの器具をピリオダイゼーション(周期化)に基づき、巧妙に組み合わせている。