思い返せば、大野智というタレントが広告界に残した足跡はあまりにも大きい。久光製薬の「アレグラFX」で見せた紫色の宇宙人「アレグラ人」のコミカルなキャラクターは、お茶の間に強烈なインパクトを与えた。卓越した演技力があるからこそ、一歩間違えればシュールに倒れそうな設定も見事に作品として昇華させていた。
また、日本テレビ系ドラマ『怪物くん』の映画化や関連キャンペーンで見せた無邪気な表情も忘れがたい。子供からお年寄りまで惹きつける親しみやすさと、アーティストとしてのストイックなギャップ。彼が一度画面に現れるだけで商品の認知度が跳ね上がった時代を、広告業界の関係者たちは今も鮮明に覚えている。