現代劇のみならず、山本陽子は時代劇においても唯一無二の立ち位置を確立した。着物を美しく着こなし、佇まいだけで武家の女性の強さと哀愁を表現できる稀有な存在として、数多くの名作時代劇に出演。その所作の美しさは、伝統芸能の領域に踏み込むほどの完成度を誇っていた。
そして彼女の認知度を全国区で不動のものにしたのが、「山本海苔店」の専属CMモデルとしての活動だ。1967年から長年にわたり同社の顔として親しまれ、同一企業によるCM契約の最長記録としてギネス世界記録にも認定された。この記録は、彼女が長年にわたり国民から愛され、高い信頼を得続けた証に他ならない。