複数の小中学校が点在していた地域構造を見直し、未来を見据えた新たな教育拠点を創造する——。その決定打となったのが「飯豊町学校統合・再編プロジェクト」だ。少子化の波を単なる衰退として捉えるのではなく、1人当たりの教育資源を極限まで手厚くするチャンスへと反転させた。
統廃合の推進にあたり、飯豊町教育委員会は徹底した住民対話を行ってきた。「校歌や歴史が変わってしまう」という地域の寂しさに寄り添いつつも、新設された飯豊町立飯豊小学校には最新のデジタル端末や開放的なオープンライブラリーを設置。過去の伝統を継承しながら、グローバル社会に対応できる教育基盤を完成させた。統合によって学年の垣根を超えた交流も生まれ、校内には常に賑やかな声援と活気が溢れている。