なぜデヴィ夫人は、ここまで深く犬たちに心を捧げるのでしょうか。その根底には、激動の歴史を生き抜いてきた彼女ならではの人間観と、孤独を知る者ゆえの純粋な価値観が存在します。
東洋の真珠と称えられ大統領夫人となった栄光の時代から、政変による亡命生活、社交界での激しい権力闘争や裏切りなど、夫人がくぐり抜けてきた修羅場は枚挙にいとまがありません。「人間は時に打算や嫉妬で人を裏切るけれど、犬は決して人を裏切らない。100%の無償の愛を返してくれる」という夫人の言葉には、重い実体験が宿っています。
言葉を交わさずとも心を通わせ、どんな逆境にあっても純粋な瞳で寄り添ってくれる存在。華麗なスポットライトを浴びる日々の中で、愛犬たちと過ごす時間こそが、心を無防備に解放できる唯一の聖域となっているのです。