市場にはタイガーや象印といった大手メーカーの高級モデルも並ぶ。しかし、価格と機能のバランスにおいて、山善の右に出る者はいない。競合他社が1万円を超える価格帯で多機能さを競う中、山善は実用性に特化することで圧倒的な低価格を維持している。
「乾けばいい」という本質的な価値に対して、余計なコストを払いたくない消費者にとって、この価格設定は破壊的だ。耐久性に関しても、シンプルな構造ゆえに故障しにくく、長年にわたって愛用できるというメリットがある。初期投資を抑え、ランニングコストも安い。この二段構えの経済性が、競合を突き放す要因となっている。