DOESとアニメ『銀魂』の結びつきは、日本のロックシーンとアニメタイアップの歴史においても極めて特異で純度の高い関係性として語り継がれています。2007年のテレビシリーズEDテーマ『修羅』、2008年のOPテーマ『曇天』で不動の評価を確立していたバンドに対し、シリーズ初の映画化となった『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』の主題歌オファーが届いたのは必然の成り行きでした。
発売日は2010年4月21日。シングル『バクチ・ダンサー』は、オリコン週間ランキングで初登場3位を獲得し、初動売上・累計出荷数ともにバンド史上最大のヒットを記録します。当時、氏原ワタル(Vo/Gt)がインタビューや手記で語った制作背景によると、制作陣からの「これまでの『修羅』や『曇天』を超える、映画のスケールに相応しい爆発力を持った曲を」という強い要請を受け、プレッシャーの中で一気に書き上げられたといいます。
アニメ制作陣に迎合するのではなく、ロックバンドとしての本質的な泥臭さと切れ味を研ぎ澄ませた結果、作品のシリアスな側面と奇跡的なシンクロを果たすことになりました。銀魂ファンのみならず、邦楽ロックファンをも巻き込んだ熱狂の渦は、この確固たるバンドの矜持から生まれたものです。