夜間に子どもの呼吸がおかしいと気づいた際、保護者が直面するのが「今すぐ救急車を呼ぶべきか、それとも朝まで待つべきか」という過酷な選択です。その判断を助けるための明確な基準を把握しておく必要があります。
最優先で救急車を呼ぶべき小児陥没呼吸における救急車の目安は、陥没の激しさに加えて「全身状態の悪化」が伴っている場合です。唇や爪が紫色に変色するチアノーゼや赤ちゃんの呼吸困難、呼びかけに対する反応が鈍い(ぐったりして視線が合わない)、息を吐くたびに「ウーッ、ウーッ」と唸り声をあげる(呻吟)、呼吸が一瞬止まるような無呼吸発作が見られる場合は、迷わず119番通報を行ってください。
一方、「胸のへこみはあるが、水分は少しずつ取れており、あやすと笑顔を見せる」「機嫌は悪くないが呼吸が普段より少し速い」といったグレーゾーンの場合は、各自治体の小児救急電話相談「#8000」(携帯電話・プッシュ回線から全国共通)へ速やかに架電してください。経験豊富な小児科看護師や医師から、当直医のいる最寄り救急医療機関の案内や、受診までの家庭での体位管理について具体的な指示を受けることができます。