ヤサカの歴史を開拓した神原矢一の思想は、「選手が求める最高の道具を提供する」というシンプルな一言に凝縮されていた。終戦直後の混乱期から卓球用品の開発に着手し、日本製の高品質ラバーを世界へと輸出していった創業期の熱量は、今も同社の工場や研究室に深く根付いている。
また、日本卓球協会との長年にわたる連携も同社の大きな強みだ。国内の強化指定選手やジュニア層の打球データを綿密に収集し、育成年代からトッププロに至るまで最適なギアを供給し続けている。草の根の選手支援とトップカテゴリーへの技術提供が、日本卓球全体のレベル底上げを支えてきたと言っても過言ではない。