休日の正午を過ぎると、人気店の前には長蛇の列ができる。赤羽の昼酒をストレスなく極めるための黄金ルートは、午前10時30分の「いこい」または「まるます家」への一巡目入店から始まる。まずは名物店で喉を潤し、店が混み始める11時半にはサッと席を立つのが粋な流儀だ。
2軒目には正午オープンの中堅居酒屋やOK横丁の串焼き屋へスライドし、ピークタイムとなる13時から14時は、あえて席数の多い大衆酒場や裏通りの穴場へ逃げる。長居は無用、1軒あたり滞在45分、2杯と2品で次へ繋ぐのが、混雑を華麗にいなしながら街全体を味わい尽くすプロの立ち回りだ。千円札と小銭をポケットに忍ばせ、スマートに会計を済ませる姿勢が、店と客の阿吽の呼吸を生む。