結論から明かせば、峰不二子とルパン三世の間には明確な肉体関係が存在します。ただし、視聴者が親しんできた媒体(漫画原作、TV第1〜第6シリーズ、テレビスペシャル、スピンオフ)によって、その描写度合いと関係性の解釈には大きな乖離があります。
『漫画アクション』で連載がスタートした1967年のモンキー・パンチ原作版において、ルパン三世は元々青年・大人向けのピカレスク劇でした。原作コミックス初期から中盤にかけて、ルパンと不二子は当然のように同じベッドに入り、情事を交わした直後の生々しいピロートークを繰り広げる場面が日常的に描かれています。二人は単なる「追う男と逃げる女」ではなく、互いの肉体を重ね合いながらも知略で出し抜くドライな共犯関係でした。
一方、1971年にスタートしたTVアニメ版(特に大ヒットした第2シリーズの赤ジャケット版)以降、ファミリー層への普及とともに「ルパンが不二子に迫ってはビンタを食らう」「あと一歩のところで逃げられる」というコメディ的お約束が定着しました。これにより、「二人はまだ一度も結ばれていないのではないか」というパブリックイメージが一般層に根付くことになったのです。