近年の最新インタビューにおいて、高山なおみさんは神戸での暮らしが板につき、より自由で軽やかな心境に至っていることを語っています。年齢を重ねることを恐れず、身体の変化や衰えすらも観察しながら面白がる姿勢は、同世代のみならず若い世代の読者にも生きるヒントを与えています。
ひとりの台所で自分のためだけに作る質素なごはん、近所の市場で店主と交わす何気ない会話、季節の移り変わりとともに変化する部屋の空気。無理をして誰かの期待に応えるのではなく、自分の五感が喜ぶ選択を積み重ねるそのライフスタイルは、現代を生きる私たちが忘れかけていた「暮らしの原点」を優しく思い出させてくれます。