高血圧が長期化すると、全身の細小血管は弾力を失い硬化する。この動脈硬化は心臓の冠動脈だけでなく、ペニスへと血液を送り込む微細な動脈にも真っ先に影響を及ぼす。結果として引き起こされるのが勃起不全 (ED) だ。
「血圧が高いこと」そのものが陰茎海綿体への血流を阻害する一方で、治療に使われる一部の降圧薬が勃起機能を低下させる副作用を持つ場合もある。日本国内の「高血圧治療ガイドライン」においても、降圧薬の選定時には患者の生活の質(QOL)や性機能への影響を配慮することが明記されており、自己判断での断薬は最も避けるべき危険行為と言える。