保護者にとって最も切実な問題が、一連の原材料費や物流コスト上昇に伴う購入価格の変動だ。ウールや機能性ポリエステルの価格高騰は、学生服アパレル産業全体に重い影を落としている。業界大手の菅公学生服株式会社や株式会社トンボといった主要メーカー各社も生産ラインの効率化を進めるが、一式を揃える初期費用の負担増は避けられない現実として家計にのしかかる。
現在、基本セットとなるジャケット、ボトムス、シャツ、ネクタイまたはリボンを新品で購入した場合、相場は約4万円台後半から6万円近くに達する。これに指定の体操着や夏用スラックス、予備のブラウスを加えると7万円前後の支出を覚悟しなければならない。こうした状況を受け、地域コミュニティやPTAによるリユース販売会、卒業生から後輩への譲渡ネットワークを活用して賢く初期費用を抑える家庭が増加傾向にある。