突然のめまい・失神は命の警告?完全房室ブロックの症状と最新治療

突然のめまい・失神は命の警告?完全房室ブロックの症状と最新治療

突然のめまい・失神は命の警告?完全房室ブロックの症状と最新治療の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

房室ブロックの各病期における心拍数、心電図特徴、自覚症状、および最新の治療介入方針を以下の表にまとめました。

病態・重症度心拍数・心電図の特徴自覚症状とリスク水準治療適応と専門医の評価第1度房室ブロック心拍数は正常(60〜100回/分)。PQ時間が0.20秒以上に延長するが、信号脱落はなし。自覚症状はほぼ皆無。失神や心不全のリスクは極めて低い。原則として経過観察。治療介入は不要だが定期的な検診が推奨される。第2度房室ブロック
(ウェンケバッハ型)
心拍数は50〜60回/分程度。PQ時間が徐々に延長し、周期的にQRS波が1拍脱落。軽度の動悸や疲労感を感じる場合があるが、血行動態は比較的保たれる。自律神経の影響が多く良性。無症状であれば手術適応外となるケースが多い。第2度房室ブロック
(モビッツII型 / 高度)
心拍数は40〜50回/分。PQ延長の前兆なく突発的にQRS波が脱落(2:1や3:1伝導)。強いめまい、眼前暗黒感。完全房室ブロックへ移行する危険性が高い。Class I(強く推奨)。無症状であってもペースメーカー手術の適応となる。完全房室ブロック
(第3度房室ブロック)
心拍数は30〜40回/分以下。P波とQRS波が完全に独立(完全な房室解離)。失神(アダムス・ストークス発作)、重度の心不全、突然死リスクが極大。最優先の緊急・準緊急適応。不可逆的要因の除外後、速やかにペースメーカー植込みを実施。
山下 哲也
Author

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。