昭和47年(1972年)、少女たちの胸を躍らせていた雑誌の巻末に、一風変わった作品が登場した。それが、ペン習字講座の宣伝を目的とした広告漫画として誕生した作品である。『りぼん』や『月刊少年ジャンプ』といった人気雑誌の裏表紙や単行本末尾に掲載され、コミカルなコマ割りと劇的な展開で一気に読者の視線を奪った。
当時、自宅で手軽にスキルを磨ける通信教育は新しいライフスタイルとして注目を浴び始めていた。企画を手がけた株式会社がくぶんは、硬い講義案内ではなく漫画という親しみやすい媒体を選択。結果としてこの戦略は見事に命中し、「日ペン」の名は全国の小中高生から大人にまで一気に浸透することとなった。