アイスを食べた直後、体内では何が起きているのか。砂糖が溶け込んだ冷たい液体は、消化器官から猛烈なスピードで吸収される。これが急激な血糖値の上昇、いわゆる「血糖値スパイク」を引き起こす。血液中にあふれた糖を処理するため、膵臓からは大量のインスリンが分泌される。インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれ、余剰な糖を中性脂肪へと変換して体に溜め込む働きを加速させる。
近年、YouTubeなどの動画プラットフォームでは、持続血糖測定器(CGM)を装着してアイス摂取時の血糖値推移を可視化する検証が数多く公開され、視聴者の関心を集めている。そこで実証されているのは、「食べ合わせ」による劇的な数値の違いだ。
空腹時にアイスを単体で一気に流し込むのは最も危険なパターンと言える。多くの管理栄養士が推奨するのは、ナッツ類の併用や食後のデザートとしての摂取だ。アーモンドやクルミに含まれる良質な食物繊維と脂質、あるいは食事前に摂取した野菜やタンパク質が胃壁に留まることで、糖の吸収速度を大幅に遅らせ、インスリンの過剰分泌を防ぐクッションの役割を果たしてくれる。