1992年に結婚し、長年理想の夫婦像として語られていた二人が2009年に離婚届を提出するに至った背景には、単一の事件ではなく長年積み重なった深刻な摩擦が存在していました。当時のワイドショーや週刊誌報道、その後の手記などで明らかになった要因を整理すると、決定打となったのは主に以下の3点です。
第一の要因は、布施博の度重なる女性スキャンダルです。布施博は劇団東京ヴォードヴィルショーを経てトレンディドラマの看板俳優として多忙を極める一方、劇団主宰者としての活動も活発化させていました。その過程で舞台関係者や女優との不倫疑惑が度々報じられ、家庭内での信頼関係は徐々に損なわれていきました。
第二の要因として挙げられるのが、義母の介護問題を巡るすれ違いと負担の偏りです。布施博の実母の介護が必要となった際、その実務や精神的負担の多くが古村比呂に重くのしかかりました。夫からの十分なサポートや感謝の実感が得られない中で、ワンオペ介護状態が続いたことが夫婦の心の距離を決定的に広げました。
第三の要因は、家庭観・金銭感覚・生活態度の乖離です。豪快な酒好きとして知られた布施博のライフスタイルや、劇団運営を優先するあまり家庭を顧みない姿勢に対し、3人の子供を育てる母親としての古村比呂との間に埋めがたい溝が生じました。2008年には別居が表面化し、翌2009年に17年間の結婚生活に終止符が打たれました。