桂歌丸と愛妻・富士子の知られざる絆『笑点』恐妻ネタに隠された愛

桂歌丸と愛妻・富士子の知られざる絆『笑点』恐妻ネタに隠された愛

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日本テレビ放送網が長年放送を続ける『笑点』で、桂歌丸が見せた「恐妻家」の顔は、卓越したセルフプロデュースの賜物だった。「うちのババアが」「顔を見たら化け物かと思った」といった過激な大喜利の回答に、観客は大爆笑した。だが、当の富士子夫人は一度として怒ることなく、むしろテレビの前で笑ってそのネタを受け止めていたという。

二人の出会いは歌丸がまだ若手落語家として芽が出ず、苦しんでいた時期にさかのぼる。旧姓・岡本富士子さんは、横浜の遊郭街で育った歌丸の生家近くで暮らしていた人物であり、二人は若くして結婚した。売り出し中の落語家として十分な収入がない中、内職をして家計を支え、高座にかける着物を工面したのは他ならぬ富士子夫人だった。歌丸が過酷な下積み時代を投げ出さずに済んだのは、彼女の圧倒的な腹の括り方があったからにほかならない。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。