無限城の戦いにおいて珠世が無惨の体内に撃ち込んだ薬は、単なる毒ではありませんでした。無惨が薬を分解・適応することをあらかじめ計算し、時間差で発動するように設計された4段階の複合トラップとなっていたのです。
第1の薬:人間返り
最初に発動したのは、鬼の細胞を人間のものへと強制的に変異させる薬です。無惨はこの薬を無力化するために体内の膨大なエネルギーを解毒に費やすことを余儀なくされました。
第2の薬:老化薬
人間返りの薬が分解された直後に発動したのが、1分間に50年分肉体を老化させる猛毒です。無惨がこの効果に気づいた時点ですでに3時間が経過しており、無惨の肉体は9,000年以上も強制的に老化させられていました。これにより、無惨の異常な攻撃スピードと驚異的な再生能力は目に見えて低下します。
第3の薬:分裂阻害薬
かつて継国縁壱に切り刻まれた際、無惨は1,800個もの肉片に分裂して逃走しました。珠世はその逃げ道を完全に塞ぐため、無惨が身体を分裂させて逃亡することを封じる薬を仕込んでいたのです。
第4の薬:細胞破壊薬
上記の3つの薬によって極限まで弱体化した細胞を、内側から次々と壊死させる最終段階の毒です。この連鎖的な弱体化によって、日の出までの持久戦を鬼殺隊が戦い抜く土台が完成しました。