日本のハンドボールシーンにおいて、シュートフォームの美しさと跳躍力で一時代を築いた宮﨑大輔の存在は今なお色あせない。日本ハンドボール選手権大会などの大舞台で彼が見せつけたジャンプシュートは、最高到達点で静止しているかのような驚異的なボディバランスに支えられていた。
空中でのブレを抑える秘訣は、ジャンプ時の引き上げ足(非踏み込み足)のホールドと、広背筋による体幹の固定にある。公益財団法人日本ハンドボール協会が推進する育成年代の指導方針でも、空中でコンタクトを受けてもフォームを崩さない軸の強さが強調されている。滞空中にキーパーの動きを見極め、着地の直前で逆サイドへボールを流し込む。この滞空時の余裕を生み出すのは、跳躍の高さ以上に、空中で上半身を完全にコントロールするフィジカルの安定性に他ならない。