作品のキーマンである鶴保庸介氏とは、一体どのような人物なのか。参議院において長年にわたり影響力を保持し、自由民主党内でも政策通として頭角を現してきた。さらに内閣府特命担当大臣などの要職を歴任し、官邸と党、そして各省庁を結ぶパイプ役として縦横無尽に動き回ってきた経歴を持つ。
彼の歩んできた足跡は、そのまま平成から令和に至る日本の政治史の裏返しでもある。権力の核心にいた人物だからこそ見えた景色、そして語ることができる真実。カメラが捉えたのは、政治家としての表の顔だけではなく、重圧と葛藤に苦悩する一人の人間の素顔でもあった。