『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』の最大の魅力は、画面の隅々にまで散りばめられた無数のひみつ道具と、見事な伏線回収にある。怪盗DXから盗まれた鈴を取り戻すべく挑む冒険は、SFファンタジーとしても極めて洗練されている。
博物館の広大な館内に展示された懐かしの道具からマニアックな逸品まで、すべてがストーリーの伏線として機能する構造は圧巻だ。序盤で起きたコミカルなハプニングや日常のやり取りが、クライマックスで一気に収束していく爽快感。大人になったアニメファンほど、その構造美に唸らされるはずだ。