国内地上波テレビ局の自主規制とは異なり、Amazon Prime Videoやディズニープラスなどの台頭は、日本の芸能界におけるキャスティングと契約形態を根底から作り変えた。
かつては暗黙の了解で済まされていたモラル条項(道徳条項)が、今や契約書の中で何ページにもわたって細分化されている。違法薬物の使用はもちろん、逮捕勾留や捜査対象になった段階での契約解除、さらにはプロモーション中止に伴う損害賠償の請求範囲が明確に定義されるようになった。
世界同時配信を前提とした巨額バジェットの作品ほど、演者個人のスキャンダル耐性が厳格に審査される。オーディション段階での身辺調査やバックグラウンドチェックは日常化し、タレントをマネジメントする芸能事務所側も、所属タレントの私生活管理に過剰なまでの神経を尖らせる時代に突入した。