長らく解の出なかったこの課題に対し、大きな救いをもたらしているのがスポーツ医学とスポーツ心理学の連携だ。根性論や無闇な投げ込みはむしろ症状を悪化させることが判明し、現在では科学的根拠に基づいたアプローチが標準化されつつある。
最新の克服法では、認知行動療法やマインドフルネスを取り入れたメンタルトレーニングに加え、VR(仮想現実)技術を用いた視覚フィードバックトレーニングが導入されている。恐怖を感じる場面を脳に安全な体験として再学習させることで、異常をきたした運動プログラムを徐々に書き換えていく。一歩ずつ成功体験を積み重ねる地道なプロセスこそが、克服への唯一の架け橋となる。