近年、テレビ業界全体に求められるコンプライアンス基準は年々厳格化している。放送倫理・番組向上機構(BPO)に対する視聴者からの意見も多様化するなか、過激な笑いを提供し続けることの難しさは増すばかりだ。
『イッテQ』が本格的な冒険バラエティ番組としての地位を保ち続けている背景には、日本テレビのコンプライアンス審査と現場の工夫がある。下品なスキャンダリズムに逃げることなく、誰もが笑えるファミリー向けの「健康的ハプニング」として昇華させているのだ。
一歩間違えればクレームに繋がりかねない危険な企画でも、絶妙な編集と愛のあるツッコミで包み込む。このバランス感覚こそが、厳しい倫理基準の現代において生き残る鍵となっている。