彼女のキャリアにおいて最大の転機であり基礎となったのが、国立音楽大学への進学である。幼少期からピアノに親しみ、大学ではピアノ科に在籍。日々打鍵の精度と表現力を磨く過酷なレッスンに打ち込んでいた。
一見すると音楽とアナウンス業務は無関係に思えるかもしれない。だが、クラシック音楽で培った絶対音感や音調のリズム、相手の発言の間合いを察知する耳の良さは、スタジオでのトーク回しに直結している。指揮者のタクトに合わせて即興で演奏を調整するように、生放送のハプニングにも瞬時に適応する胆力は、この音大時代に養成されたものだ。