一人の大エースが連投で投げ抜く時代は過去のものとなった。1週間500球の投球数制限、そして過酷な大会日程。現代の甲子園を制するための絶対条件、それは洗練された継投策だ。
ここで猛威を振るうのが、上投のエースの後に投入される横手・下手の「変幻自在リリーフ」である。7回まで上からの剛速球に目を慣らされていた打者陣の前に、リリースポイントが半メートルも低い横手投手が突如現れる。一瞬で目線とタイミングを破壊し、わずか数球で打ち取る。肩への負担が比較的少なく、連投への適応力が高い点も強みだ。「2番手、3番手にクセのある横手投げを配置できるか。そこが勝負の分かれ目」と投手コーチたちは口を揃える。