深刻化する警備員の人手不足に対し、2026年に向けた業界の最新動向として急速に脚光を浴びているのがデジタル技術を活用した省人化へのシフトだ。当編集部が独自取材を進める中で見えてきたのは、従来の「人力に頼る安全」からの劇的な脱却と、現場が抱える意外な葛藤だった。
「AIを導入すれば警備員は不要になる」という単純な図式ではない。実際の現場では、AIと人間が役割を分担するハイブリッド型警備の模索が始まっている。例えば、カメラ映像から不審な動きや倒れ込みを自律検知するシステムを導入することで、監視員がモニターに張り付く必要をなくし、巡回回数を大幅に減らす取り組みが進む。一方で、現場の警備員からは「AIの判定精度は上がったが、最終的な声かけや緊急対応は人間にしかできない。現場の知見がないままシステムだけが先行すると事故につながる」といった切実な声も聞かれた。