今井氏のインスピレーションの源泉は、意外にも京都の身近な自然にあった。鴨川の河川敷を歩いている際に見かけた、放置されたペットボトルとそこに付着する微細な藻類。その光景から「自然界にはすでに、プラスチックを栄養源とする未知の微生物が存在するのではないか」という仮説が生まれたという。
大学近くの山林や水路から地道にサンプルを採取し、実験室で培養を繰り返す日々。華やかな最先端研究の裏には、泥臭く地道なフィールドワークの積み重ねがあった。直感と論理を往復する彼女のスタイルは、次世代の研究者たちにとっても大きな刺激となっている。