「声だけで恋に落ちた」二人が、いざ現実の生活をスタートさせると、そこには無数の地雷が待ち受けている。家事の分担、金銭感覚、あるいは生活の細かなリズム。どんなに深い会話を重ねても、日常の些細な不一致は防げない。
特に印象的なのは、家族や友人にパートナーを紹介する局面だ。当人同士の「盲目の愛」が、周囲の現実的な視線によって揺らぎ始める。親の反対、友人の懐疑的な態度。ポッドというユートピアから連れ出された恋人たちが、社会という荒波の中でどう生き残るのか。そこからが、この実験の本当のスタートだと言える。