税務署が万馬券の的中を察知する最大のルートは、個人口座における資金の移動履歴だ。100万円を超えるようなまとまった金額が口座に入金されると、金融機関から当局へ報告が飛ぶ仕組みや、定期的な口座モニタリングが存在する。現金で受け取った場合であっても、それを口座に預け入れたり、不動産や自動車などの高額な資産購入に充てたりした段階で資金の辻褄が合わなくなり、マークされる。
日本中央競馬会(JRA)をはじめとする公営競技の払戻金は、現行法上、所得税の課税対象だ。「バレなければ払わなくていい」という甘い考えは通用しない。特に2026年現在、マイナンバーと個人口座の紐付けがほぼ完了したことで、資金の流れの可視化は以前の比ではない。国税当局は個人の収入と口座残高の不自然な乖離を自動で検知しており、申告漏れを数年間泳がせたのち、延滞税が膨らんだタイミングで調査に踏み切るケースも珍しくない。