彼のキャンバスをじっくりと凝視すると、ただ美しいだけではない深いメッセージ性が浮かび上がってくる。画面の隅々に配された光の粒子、宇宙と海が繋がる幻想的な水平線、そして人間と野生動物との調和。ラッセンの描くイルカは、傷つきやすい地球環境に対する「自然からの使者」としての役割を担っているとも解釈される。
実際、彼は作品の売り上げの一部を環境保護活動に寄付するため「ラッセン国際環境保護財団」を設立するなど、アートを通じた海洋生態系保護の啓発に長年尽力してきた。イルカが描かれた作品に漂う静けさと力強さは、私たちが直面している地球環境への警鐘であり、同時に未来への希望の光そのものなのだ。