駿河の真骨頂は、どのようなジャンルの作品にも一瞬で溶け込み、かつ独自の色彩を添える順応力にある。エリートサラリーマンや情に厚い下町のアニキ分といった現代劇はもちろんのこと、重厚な時代劇においても彼の佇まいは群を抜く。
着流しを粋に着こなし、刀を構えたときの鋭い眼光。伝統芸能のDNAを背景に持ちながらも、型に囚われない独自の立ち回りは、時代劇の監督たちからも絶大な信頼を寄せられている。殺気立った殺陣の場面で見せる鋭利な表情と、日常シーンで見せる柔和な笑みのコントラスト。この振り幅こそが、彼が名バイプレイヤーと呼ばれる理由だ。