音楽専門誌の過去インタビューやライブ現場の観察データが示す通り、宮崎朝子 ギター 弾き方の神髄は「歪ませすぎないクランチトーン」と「緻密な左手ミュート」の掛け合わせにあります。
歪みペダルを深く踏み込んでゲインを上げすぎると、コードの分離感が失われ、歌の裏で音が濁ってしまいます。フェンダー・テレキャスターなどのシングルコイルピックアップを主体とし、アンプ側でやや硬質なクリーントーンを作り、オーバードライブで軽くエッジを立たせるセッティングが原曲の抜け感を再現する鍵です。
また、ライブ演奏において宮崎氏は、コードストロークの合間に不要な弦の鳴りを左手の余った指の腹で徹底的に抑え込んでいます。この徹底したノイズ制御こそが、3人という最小限の編成でありながら分厚くタイトなバンドサウンドを成立させている技術的根拠です。