「カープ球団史プロジェクト」のアーカイヴ資料を読み解くと、チームカラーの変遷がロゴの印象に大きな影響を与えたことがわかる。かつては紺色を基調としていた時期もあったカープだが、1970年代中盤のジョー・ルーツ監督就任に伴い、情熱の「赤」をチームの象徴へと昇華させた。この改革によって「ウィッシュボーンC」は一気に情熱的な赤ヘルマークとして定着した。
他球団のスタイルに触発されて始まったロゴが、半世紀以上の年月を経て地域密着型クラブの揺るぎない象徴へと昇華したプロセスは興味深い。模倣から始まったデザインであっても、そこに紡がれた勝利の記憶とファンの想いが宿ることで、唯一無二の本物へと変化していくのだ。