パンダやコアラのような人気動物には、毎年億単位の寄付金が集まる。これらは「フラッグシップ種」と呼ばれ、彼らを守ることが結果的に同じ森に住む他の生物を守ることにもつながるという大義名分がある。しかし、現実はそう単純ではない。
地味で、グロテスクで、あるいは小さすぎて誰も気に留めない生物たち。彼らもまた、生態系を支える重要な歯車だ。例えば、ある種の地味な甲虫が絶滅すれば、それを主食とする鳥が消え、最終的には森全体が枯死することすらある。可愛い動物だけにスポットライトが当たる現状は、生態系の不都合な偏食と言えるだろう。